人気ブログランキング | 話題のタグを見る

351





tanzanite
(灰簾石:ゾイサイト)




351_b0318351_09323226.jpg
(あえての玉ボケ画像)



化学式 Ca2Al3(Si2O7)(SiO4)O(OH)
共生鉱物 pyrite(黄鉄鉱)
mererani,manyara,
Tanzania






「タンザニアの石」
タンザナイトは
ティファニーが名付けた
コマーシャルネーム…いわば商品名です
(鉱物名ではない、の意)

アフリカ大陸
タンザニア
キリマンジャロ山
青と紫の混じる夕暮れの空

素敵なネーミングに
爆発的に売れたとか。


このタンザナイトは池袋ショーにて。
クラスターでボリュームがあって
面がたくさんあり反射でキラキラ~
まず一目惚れ。


351_b0318351_09405238.jpg



でも…「いやいやまてまて。まだ入場したばかり」
とかで一周いろんなタンザナイトを見てみようと。
文字通り、会場一周した結果、
元のところに戻ってきたのでした。

うしろに黄鉄鉱が
ちょびっと付いてます。




351_b0318351_09355765.jpg




351_b0318351_09360146.jpg





メレラニ(mererani)はキリマンジャロの近く。
― と、地図上で近いと思ったら
西に100kmはありそうですが
きっとキリマンジャロ山が見えるでしょうね。

1967年に発見された
当時他では見ない、青いゾイサイト


Tanzanite One Mining Ltd といった
世界最大のタンザナイト専門鉱山会社をはじめ、
採掘会社や採掘エリアが
街の東に見えます。


google earthでみると
小屋が並んでいるような区画があり
そこが地元小規模採掘者エリアなのかな、と想像が膨らみます。


タンザナイト採掘観光
行ってみたい~


産地に根ざした名前だからなのか、
たとえばハーキマー水晶のように
タンザニアで採れるゾイサイのみが
タンザナイトだ…とかなんとか。


tanza-nightかな
とチラッと思っていたりして(恥)




和名に「灰」の文字があるので
カルシウムが化学式にあります。
灰簾石(ゾイサイト)
緑簾石(エピドート)
桃簾石(チューライト)
といった、〇〇簾石

緑簾石グループ
[A2][M3](Si2O7)(SiO4)O(OH)
が、基本組成で
[A]と[M]がいろいろ鉱物がはいるようです。

へ~


「簾」は「すだれ」なので
これもなにか意味がありそうですね。




◆◆◆




351_b0318351_09492129.jpg

タンザナイト山へ行く鉱夫おじさんw


にほんブログ村 コレクションブログ 鉱物・岩石・化石へ
にほんブログ村
# by coquelicot_bleue | 2022-03-22 09:54 | その他鉱物 アフリカ | Comments(0)

350





kinoite
(キノ石)


350_b0318351_21462297.jpg


化学式 Ca2Cu2Si3O10・2H2O
共生鉱物 apophyllite(魚眼石)


Christmas Mine, Gila Co.,
Arizona, USA



キノアイト
(…キノイト、だと思ってた~汗)


キノ石のマットな青に添えられた
魚眼石の煌めき


350_b0318351_21475035.jpg


この共生を探していて
フォロワーさんより頂きました。


クリスマス鉱山産


由来は修道士エウセビオ・キノより。



別な話で、『キノの旅』は
電車の広告で知りました。

「―あなたが誰かの手を握って暖かく感じているとき
その誰かは冷たく感じている。」

この文章がとても印象的で。

実際読んだかと言うと…
うーん…
挫折^^;




にほんブログ村 コレクションブログ 鉱物・岩石・化石へ
にほんブログ村

# by coquelicot_bleue | 2022-03-17 21:57 | その他鉱物 北米 | Comments(0)

349






turquoise
(トルコ石)



349_b0318351_22174824.jpg

(蛍光灯下)


化学式
CuAl6(PO4)4(OH)8·4H2O

共生鉱物
cananea mine,
sonora,Mexico





349_b0318351_22175384.jpg


科学的には
水酸化銅アルミニウム燐酸塩



ポピュラーな鉱物ですが
模造品や合成品に要注意で、
そのために素人目になんとなく
手が出せないでいました。
不透明なのもあまり興味抱かず…


でも!
ターコイズの空の色に金色な、
パイライト共生を知ったときの衝撃!



349_b0318351_22180481.jpg



せっかくなら結晶形がわかる
パイライトが良いな…と
ミネショでゆるっと探しながらも
理想に出会えなくて~(´・ω・`)。


いつまでも出会えないので
気合い入れなおし
ネットの海を探しました。



349_b0318351_22180922.jpg

ターコイズって高いのね、と驚きも。


カナネア鉱山は銅鉱山で
世界最大級の埋蔵量とのこと。






十字軍の時代にヨーロッパに伝わった
古代からの装飾品、トルコ石。
貿易でトルコ(人または地)を経由したから
「トルコ石」と呼ばれるの説が
有名かなと思います。
(トルコではトルコ石はとれないそう。)

イラン北東部に位置する
ラザヴィー・ホラーサーンの都市ニーシャープール。
アリ・メリサイ山に古い鉱脈があったとか。
この都市はシルクロードと接しており
それでヨーロッパに伝わっていったようです。


ニーシャープールの街は3世紀創建で
繁栄・衰退・破壊・再建
征服したりされたり…とか。
地震も多い土地。
長い長い歴史です。



画像で見ることしかできませんが
ペルシャターコイズのアンティーク・ジュエリーを
調べれば調べるほど
「一色の美しさ」
というもあるのね~とウットリため息です。

ティファニーブルーはトルコ石から取った
という話も聞きます^^







にほんブログ村 コレクションブログ 鉱物・岩石・化石へ
にほんブログ村
# by coquelicot_bleue | 2022-03-12 23:24 | その他鉱物 北米 | Comments(0)

348





paraiba tourmalin
(電気石)


348_b0318351_15131817.jpg


化学式 
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4

Quintos mine,
Rio Grande do Norte,
Brazil





1987年、大当たりを目指した
ガリンペイロによって
ブラジルのパライバ州バターリャで
はじめて鉱脈が発見された
パライバトルマリン。

ドキュメンタリーを観た覚えがあります。



348_b0318351_15130788.jpg


その後、こちらのキントス産のように
リオ・グランデ・ド・ノルテ
でも見つかったとか。
(現在閉山)


微量の銅によるネオンブルーが美しい
リチア電気石(090)です。



348_b0318351_15132705.jpg



前コレクターさんのラベル
(かわゆい)

個人コレクターさん間で
時々話題に上がる自作ラベル。
デザインや見やすさ、内容、フォント、紙、大きさ
などなど~皆さん趣向を凝らしておられます。
私は自分のを作ろう、と思ったことはなく
もっぱら手書きのみ、ですね。
古いメルスリーラベルを使うぐらいかな…
…最近ではそれもしなくなって
購入時のをそのまま…とか^^;

ラベルの統一をすると
マイコレクション感がぐっと出るのでしょうけど。










にほんブログ村 コレクションブログ 鉱物・岩石・化石へ
にほんブログ村
# by coquelicot_bleue | 2022-03-07 15:35 | その他鉱物 南米 | Comments(0)

347





shattuckite
(シャッタク石)


347_b0318351_20325649.jpg



化学式 Cu5(Si2O6)2(OH)2
共生鉱物 quartz(水晶)

Okandawasi Mine, Kaokoveld Plateau,
Kunene Region, Namibia



銅の変性による、
ゆえの青。

ん?銅の二次鉱物マラカイトの仮晶が
シャッタカイト?
なにはともあれ、移り気ですねぇ


347_b0318351_20330492.jpg


シャッタカイトは単体(246-①)よりも
水晶に内包されていたり
この標本のように
ドゥルジー水晶に覆われていたり
の、ほうが人気がある印象。

きれいです。

微細水晶のきらめきを伴う
さまざまなブルーが折り重なって、
まるで冬の海のよう。
「波が打ち寄せる岸」
を切り取ったかのように思います。


池袋ショーで必ず立ち寄るお店で購入しましたが
どうやら石友さんによると前からあった?そうで^^;
こんな目立つ青を見逃していたとは。
その時の心持ちで
注目する目というのは変わるものですね。
冬の海のような青だなぁと思い
この時はすーっと惹かれまして手に取りました。


347_b0318351_20331232.jpg



マラカイトの記憶を残したシャッタカイト…
(仮晶のたとえ、フォロワーさんより頂きっ)
先の246-①の共生にもナルホドでした。



鉱物を集めていると
「銅の二次鉱物」と言うワードに
出会うことが多いのですが
銅の二次鉱物ってたくさんあるんだな~
というよりも
惹かれる青だから集めていたら銅の二次鉱物だった
というべきでしょうか。

(あとでまた銅の二次鉱物が登場します^^)

名前の由来は
原産地のアリゾナ・シャッタク鉱山より。


確かにクリソコラとも似てますね…
同じ銅鉱床で一緒に産出…
マラカイト・プランシェアイト・キュープライト
とも一緒に出てくる(混合もあり…)

銅の鉱床、偉大なり。






にほんブログ村 コレクションブログ 鉱物・岩石・化石へ
にほんブログ村
# by coquelicot_bleue | 2022-03-06 20:53 | その他鉱物 アフリカ | Comments(0)